鎌倉時代に禅宗とともに中国から伝承された掛軸。
以来数百年の歴史を刻みながら、日本の巧み「表具師」によって表装の伝統は、
いまに受け継がれています。
精巧で完成された職人技と、より良いものを創るための情熱。
こうした表具師の職人気質にこだわり、表装具メーカーとしてモノづくりを進めています。
ただし、私たちは伝統を重んじながらも、伝統に縛られたくありません。
絶え間ない革新があってこそ伝統は育まれ、未来へと継承していくことができると考えています。
表具師の職人技を機械に置き換え、独自の全自動生産システムも構築。
伝統の世界に新しい技術を積極的に取り入れる努力も行っています。
広い心ですべてを許容する「寛恕」という言葉を企業理念とし、
無我無心の素直な気持ちで、いまの時代を受け入れ前進を続けたい。
そして「趣彩装心」。暮らしに風趣と彩りを添え、心がゆとりとうるおいで満たされる。
そんな商品をご提供することで、会社に貢献したいと考えています。
月産30,000~38,000本。
独自に研究開発した機械化生産システムが実現する軸装の生産能力は他社の10倍以上。
掛軸の材料となる裂地の使用量は年間200.000m、和紙の使用量は年間500.000mにもおよんでいます。
この圧倒的な数値データが示す通り、表装具メーカーとして、
おかげさまで業界トップの地位を確立することができました。
私たちが今日あるのは、弊社の製品・品質をお客様に広く認めていただいたからにほかなりません。
こうした支持をいただくため、これまで常に世の中の先頭に立って、
絶えず自己革新を繰り返してきたのも事実です。
最新のテクノロジーの導入により、伝統ある表装技術を機械化したのもその一例。
より高品質な製品を低価格で、スピーディーにお届けしたい。
お客様を第一と考えたその発想は「柔軟」であっても、決して「容易」ではありません。